以下は、RE-Club Japan発起人である佐伯亜希英が2024.09.05に発足へ至る以前に思いを綴った個人的メモです。
<理念>
オーナーそれぞれがFDと生きる人生を思い切り愉しめること
製造後30年が経過した今だからこそ
オーナー同士が“FDに長く乗り続ける”という目的を共にして
継続して活動できる組織作りを目指していく
<背景>
クラシックマツダの取り組みがきっかけ
「ロードスターレストアプロジェクト実現」「FD・FC復刻パーツ供給」「FDレストアトライアル」
⇒・ロードスターにはオーナーズクラブがあり、イベントをはじめとした場所でマツダと交流・情報交換をしてきた。組織として存在しているから企業との対話が可能。レストアプロジェクトの実現には必要不可欠だった筈。
・FDにはそうした組織がない。メーカーと話す窓口がない。
・愛車に乗り続けるためメーカーが新たな挑戦を始めてくれた。愛車の維持はメーカーの努力 だけによるものではなく、オーナー側の努力も不可欠。オーナー同士で取り組み、メーカーとも話し合える、主体的な立場を目指したい。
軽井沢MTG・マツダミュージアムにおけるクラシックマツダのトークショーを聞いて
軽井沢MTGでは…
「赤内装のNAの例」:数を集めてほしい。数がそろえばパーツ復刻実現に向けて動き出せる。
⇒FDに乗り続けたいという目的を共有し、沢山のオーナーが集まり纏まること。それはいずれマツダと情報交換できる場の実現や、長く乗るための道に繋がる可能性。
マツダミュージアムでは…
「好きなクルマに乗り続けたい」というメッセージ
⇒目的や理念は「FDに乗り続けたい」というシンプルな願いで良いのだと共感した。
これらの出来事をきっかけに
FDといる人生を思い切り愉しむため、オーナーが集える場所・組織を作る試みをしたいと考えた
<現状・課題>
オーナーによる繋がりの乏しさ (人の現状)
・大規模なイベントが継続して運営されているため、イベントによる交流が行われている
・ただしクルマを見ることが中心の集まりが多く、広くオーナーが交流する場が乏しい
・愛車への思いを強く持つオーナーが多い一方で、個々の思いや意見として完結することが多い
・組織的なまとまりが存在しない
供給不可能なパーツが出てきている (クルマの現状)
・タービン、ABS、ダッシュボードなど
・壊れたら直せなくなる?FDに乗れなくなる?という不安から、気軽に乗ることができなくなる
・保管場所・維持費の負担の方が大きくなり前向きな理由ではなく降りる選択に繋がる可能性
正しい情報の不足・情報の得づらさ (環境の現状)
・FDのパーツの供給率は7割と非常に高いが、深刻度の高いパーツが廃盤という状況もある
・しかし何が出て、何がないのかオーナー側で正確な情報を把握しづらい
・定期的に専門店に通ったり、積極的にイベントを訪れることで情報を得られる機会が増えるが、気に入っている普通のクルマとして乗っている方には情報が届きづらいと予測される
・調べ方がわからないという方も少なくない?
・入手可能なパーツであるのに「廃盤」と噂が起こり、冷静さを欠く騒ぎになることも
⇒上記の課題をはじめ、次第に個人の力では維持に限界がくると考えられる
<FDにのりつづけるための1つの試み>
FDオーナーによる組織の設立
オーナーそれぞれがFDと生きる人生を思い切り愉しめること
製造後30年が経過した今だからこそ
オーナー同士が“FDに長く乗り続ける”という目的を共にして
継続して活動できる組織作りを目指していく
⇒・オーナーが交流して意見・情報交換できる場があることは長くクルマに乗るために非常に重要
・同じクルマを愛する人同士の交流は、クルマに乗る楽しさを広げることができる
・メーカーやサプライヤーと話し合うためには、個人ではなく組織としての実態が必要
・FDオーナーとマツダやサプライヤーとの間で情報の発信・交換できる窓口を作る
<組織設立のメリット>
オーナー同士で思いを共有・情報交換ができる
クルマの展示ではなくオーナーの交流の場を設け「これからも乗り続けたい」思いを支える
純粋に好きなクルマに乗っている人たちと繋がることで楽しさを共有し広げていく
困っていることや対処法、各オーナーの経験やノウハウを共有し蓄積していく
メーカーやサプライヤーとの情報交換・発信ができる
オーナー側の意見・希望やアイデアを纏めてメーカーやサプライヤーに発信
メーカー・サプライヤーからの情報を受け取り、オーナー側に発信
(メーカーの取り組みや正しい情報を発信する役割を担えるのでは?)
双方が情報を得やすくなり、発信したい情報も届けやすくなる
正誤のわからない情報による不安や情報の錯そうを防ぎたい
オーナーだけではなくFDやREが好きな人に魅力を伝える
FDやREに興味を持っている人や、所有する機会がないがファンである人。さらに未来のオーナーがFDやREの魅力に触れられる機会を提供できる
沢山のオーナーと交流する機会があることで、FDのある生活をイメージできるのでは?
REの火を絶やさない。ファンの裾野を広げられるような開かれた場を設けることができる
何れ訪れる世代交代の際、双方が納得してクルマを受け渡し、引き継げる環境の基盤を作る
絶版パーツなどについて
組織としての窓口ができることで…
オーナー:ニーズの高いパーツの抽出し、個人では伝えられなかった意見を届けられる
数を集められることでパーツの再販を実現しやすくなり、単価も下げられる。
メーカー:オーナーが実際に困っているものや、購入検討率の高い商品を把握しやすい
数がまとまれば商品化を検討しやすい
今後の他車種におけるトライアル的な事例の1つになることができる可能性
オーナー組織を持たない車種が新たに組織を立ち上げる1つのモデルとなる可能性
電子デバイスを搭載した車両に長く乗っていこうとする前例はまだ少ない
解決が難しい部分についてメーカー・オーナーが共に納得できる代替案を模索できる
(双方が納得できるライン・レベルを探していく)
オーナーが講じている対処方法・代替部品の中に有効なアイデアがある可能性
<古いクルマにおいて、今、新たな組織を作ること>
時間が経ったから難しいのか?
今まで実現していないからできないのか?
⇒ 「決してそんなことはない」
時間が経過したことでFDを取り巻く状況が変化
・個体数の減少に対して、人気は更に上昇
・価格帯の上昇 → 気軽な購入は難しく、覚悟や熱意のある購買層が増加
・考え方の変化 → 10~20年前:壊れたら手放す、乗り換える。短期間所有して降りる傾向
現在 :所有しているクルマを維持。長く乗るスタイルが増加
・「簡単に手に入るクルマ」「今しか乗れないクルマ」から
⇒「ずっと乗り続けたいクルマ」「買い替えがきかないクルマ」への変化
組織の目的のあり方
・過去:趣味志向の近いオーナーが集まり、ツーリングや交流がメイン
ノーマル・カスタム、ショップによる派閥などで溝ができやすい
・今回:イベントや交流の場ではなく、「FDに乗り続ける」ための活動が目的
車検に通ることや動態で乗り続けるために必要なものは共通。
→ 趣味志向に関係なく「FDに乗り続けたい」という思いのオーナーは大勢いる
⇒ 今だからこそオーナー同士が同じ目的を持ち、継続的に活動できるのではないか
<実現に向けて>
想いを共にできる人を集める
SNSを立ち上げ興味を持ってくれる人を募る
→ 2024.8月よりTWITTERを開設。2024.9.5現在におけるフォロワー93名
様々なイベントを訪れて考えている活動を紹介。意見交換をできることを目指す
→ 2024.11月。鏡山公園で行われているマツダモーニングに参加を検討
会って話ができるイベントを開催
→ MRYや広島本社を想定。メーカーとの窓口となる印象を持てるように
来春頃にMRYでのイベントを実現したい
→ 企画内容などを考え、秋頃には告知を開始したい
今後目指したい活動・展望
オーナー交流イベントの参加人数が増えたらマツダの方にお越しいただき講演や意見交換の機会をいただきたい
会報やメールマガジンのような形で定期的にオーナーの声や活動報告・情報発信をしたい
→ オーナーとメーカーの情報交換が可能になれば、メーカーからの情報発信も担いたい
REオーナーを中心としたマツダやミュージアム見学ツアーなど
台風で中止となったRE50周年イベントのリベンジ。60周年の三次イベント。
クルマを降りるオーナーと、これから乗りたいオーナーのマッチング活動など