RE Club Japan初開催のミーティング無事に終了しました

総勢148名がロータリーエンジン車について熱く語り合った

2025年7月6日日曜日、マツダ横浜R&Dセンターにて、初めてのRE Club Japanによる会合「RE Club Japan Meeting Vol.0」が開催されました。

来場者は、スペシャルゲストである現 山陽小野田市立山口東京理科大名誉教授の貴島孝雄さんに加え、一般参加、メディア参加などが含め138名、マツダから9名の合計148名が集い、ロータリーエンジンに対する様々な思いや情報をぶつけ合うことができました。

発起人の左から小林、水落、島田、佐伯。バックのモンテゴブルーFDは佐伯の愛車

4名の発起人から挨拶で始まりました。

そして、貴島さんによる記念講演では、当時の東洋工業(現マツダ)にとって、なぜロータリーエンジンが必要だったのか、どうやって世界唯一の量産ロータリーエンジンの生産を続けられることとなったのか、SA22、FC3S、FD3Sなどのロータリーエンジン搭載スポーツカーの開発ストーリー、そして期待が集まるMAZDA ICONIC(アイコニック) SPがなぜこれから必要なのかの論理的な持論を展開するなどして、会場内を沸かせてくれました。

貴島孝雄さん

後半では、マツダから現在唯一のロータリーエンジン搭載車であるMX-30 R-EVの岡留光代主査によるR-EV技術賞受賞報告。

岡留光代主査

RE開発グループマネージャーの日高弘順さんからREのヒストリーと最新8Cロータリーエンジンの開発ストーリー。

日高弘順さん

パワートレイン開発本部長の松江浩太さんからマツダが2024年に発表したマルチパスウエイにおけるREの将来構想。

松江浩太さん

カスタマーサービス本部アフターセールスビジネス推進部部長の西岡勝則さんからRE車のパーツ供給についてと今後のレストア構想について、などが語られ、参加者は食い入るように聴き入っていました。

西岡勝則さん

その後の Q&A、意見交換では、ロータリーエンジンがロードスターに搭載されることはあり得ないのか?といった誰もが気になることから、コスモスポーツ10A用のアペックスシールが作られることはないのか?というごく一部の要望ではあるものの切実な思いまで、多岐にわたる質問と意見が飛び交い、時間が足らなくなるほどでした。しかし、事前に集めたアンケート内容にある皆さんの要望はきちんとメーカーに伝えますので安心してください。

参加者の質問に答えるクラシックマツダ担当の神辺浩司さん

最後のオマケ、会場から出口へと繋がる通路の脇には、R&Dセンターで密かに(?)保存する歴史車両見ていただき、お開きとなりました。

これまでにない、ロータリーエンジン搭載車を安心して、長く乗り続けることを主眼に置いたクラブ、ミーティングは、おかげさまで大盛況だったと思います。様々なテーマで今後ともミーティングや意見交換、勉強会や懇親イベントなどを行っていきたいと思います。

日本の固有技術であるロータリーエンジンの火が消えないよう、みなさんでRE Club Japanを続けていければ幸いです。登録メンバーのみなさん、これからもよろしくお願いいたします。

(小林和久)