RX-7 FD3Sに乗り続けたい
自分がRX-7 FD3S(以下FD)に乗り始めて20年の時が経ちました。FDが来てくれてから現在に至るまで大なり小なりの不具合はありつつ、その都度ひどく困ることは無く直すことができていたため、少し前まで何の疑いもなく、ずっと一緒に走り続けることができると思っていました。
しかし、気がつくと少しずつ入手困難なパーツが出てきて、漠然と抱いていた「ずっと乗れる」と思いが実は簡単な事ではないと知るようになりました。 どんなクルマも古くなることで維持が難しくなる。既に多くのロータリーエンジン搭載車(以下RE車)はこの問題に直面しており、今まで深刻な経験が少なかったRE車も決してこの問題を避けることはできない現実があると思います。
それでも愛車を取り巻く環境が厳しさを増していったとしても、自分は最後まで大切なFDに乗り続けたいという思いを持ち続けています。そして同じ願いを持つオーナーが数多くおられると思っています。
「壊れたら直せない」という不安が付き纏うことで大好きなクルマに乗る事を控えることが増え、時には手放す決断に繋がることすらもあると思います。でも本当は「大好きなクルマに安心して思い切り乗り続けたい!」のではないでしょうか。
そんな背景から自分の中でFDやRE車を思い切り楽しめる未来を願う気持ちが強まり、例え小さな事でも何か行動したいと考えた結果、今回の『RE-CLUB JAPAN』を始めたいとの思いへと繋がっていきました。
日本車ではロードスター、外車ではミニクーパーやVWビートルなどを筆頭に幅広いネットワークのオーナーズクラブがあり、オーナー同士の交流や楽しみの共有、情報交換が行われていますが、RE車では継続した交流の機会が少ないように感じていました。
愛されるクルマが多く、歴史を持つRE車だからこそ交流の中から生まれる、新たな楽しみ方の発見や共有する嬉しさや刺激があるのではないかと思います。そして、ゆくゆくはオーナー同士の交流を経て出てきた意見を集めることで、オーナーとマツダさんとの情報交換の場にもできたら嬉しい、と自分は思っています。
私事ですが、改めて考えてみれば自分は今まで夢と言えるものを持ったことがありませんでした。しかし今、FDに乗り続けるためにできることをやりたい!と強く思っており、これが自分の初めての夢なのだと感じています。
もし、少しでも興味をお持ちいただけましたら、皆さんと一緒に考え、新しい流れを作っていきたいと思っています。まだまだすべてが手探りで、やっとスタート地点を迎えることができる状態ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
(RE-Club Japan発起人 佐伯 亜希英)